声優マネージャーの仕事内容というのは、多岐に渡ります。単純に声優のスケジュール管理・マネジメントを行うだけでなく、下記のような業務も担当することになります。
- 現場への同行
- 営業活動 / 他社との打ち合わせ
- タイアップの調整
- イベントオファーへの対応
- 出演料の交渉
- 出版物のチェック
- 教育・トレーニング管理
- メディア管理(ブログやSNSの管理)
色々とありますが、特に重要なのは『営業活動』、『出演料の交渉』です。マネージャーの最大の役割というのは、自分が担当している声優のために、仕事を取ってくることです。要は営業マンです。
人気声優であればともかく、何もしないで勝手に仕事が飛び込んでくるということは、まずあり得ません。自分から仕事を掴まえにいくことになります。声優の売り込みですね。優秀なマネージャーというのは、仕事を取ってこれるマネージャーであり、ここさえ出来れば、他の業務に関しては、どうでもいいといってもいいくらいです。
もちろん、仕事を取った後は、具体的にどんなふうに仕事を進めていくのかといった打ち合わせなども必要であり、ここも重要な要素ですが、こういったことも結局は営業活動の一部なので、営業スキルがどれだけあるかで、マネージャーとしての優秀度も変わってきます。
・・・なので、声優のマネージャーとして成功するためには、営業力・交渉力や対人コミュニケーションスキルが必須ですし、人から好かれやすい、人とすぐに打ち解けられるといった性格面も重要な要素となってきます。
そういった意味では、適正がハッキリ分かれる仕事でもあるので、決して声優が好きだから、アニメが好きだからというだけでは務まらない仕事だと考えてください。実際、駆け出しの声優だと、アニメよりも、教材ナレーション・教習ビデオ・結婚式ムービーといった仕事のほうが多く、当然、マネージャーとして、こういった仕事にも関わることになります。
声優マネージャーの収入は?
声優のマネージャーというのは、残業・土日出勤が日常、プライベートを削って対応するのが当たり前といった仕事であるにも関わらず、かなりの薄給です。初任給300~400万といったところです。
サラリーマンから転職した人だと、前職の給与に追いつくまで10年近くかかったということも珍しくないようです。
その一方で、完全実力主義の世界なので、能力さえあれば、幾らでも出世して、収入も増やしていける仕事でもあります。
先ほど触れたように、営業で仕事を取ってこれるマネージャーは強いですし、今はwebを使ったプロモーションなどが普通なので、デジタルマーケティングに対応出来るような人も強いです。
また、アニメ業界は海外を目指すのが当たり前となってきており、国際的に活躍する声優も増えてきているので、英語が出来る人、海外の企業と折衝・交渉が出来るような人は重宝されること確実です。
このように、自分の努力で這い上がっていけるのが、声優マネージャーという仕事なので、そういった意味では収入は自分次第とも言えます。ただし、これは言うほど楽ではないので、上昇思考を持ってバリバリ仕事に取り組めるような人でないと、薄給のまま終わってしまうと思います。