グループホームの特徴、費用、入居条件

グループホームは認知症高齢者専用の介護施設です。入居者は、介護職員の支援を受けながら、生活動作やレクリエーションを認知症に対するリハビリとして取り入れながら、少人数で共同生活を送ることになります。

グループホームの特徴

1:少人数でアットホーム

グループホームでは、認知症高齢者が安心して暮らすことができるように、1フロア10人前後の少人数制となっています。また、利用する人が安心出来るように、生活支援を担当する職員は、フロア単位の担当制となり、常に同じスタッフが接することになるように、配慮されています。

自宅で自分の家族と過ごしているような環境のなかで生活することは、認知症高齢者にとっては、ストレスの軽減になりますし、認知症にも良い影響があると考えられています。

2:家事などは入居者主体で行う

グループホームでは、入居者は職員と一緒に、掃除、洗濯、買い物、食事作り、植木の世話などの家事を行います。昔から得意だった家事は、利用者本人に行ってもらう、苦手な家事については、職員が一緒に行うといった形で進められていきます。

こうやって普通のことを行うのが、認知症改善に最も効果的なことなので、認知症高齢者にとっては、グループホームでの生活そのものがリハビリになります。

3:部屋は個室

グループホームでは、各利用者に個室が用意されています。食堂やキッチン、浴室などは共同で利用するのが一般的です。日中は共有スペースで集まって生活しつつ、夜は自分の部屋で、ゆっくり休むことができます。

4 :アットホームを意識した建物

グループホームとして建てられた施設もありますが、なかには古民家をグループホームに利用している施設もあります。認知症を患っている人にとっては、体に染み付いた習慣どおりに生活することは、何よりのリハビリになります。

そういった意味では、昔ながらの家で過ごすというのは、大きな意味を持ちます。入居前には忘れていて出来なかった家事を思い出されて、そつなくこなされるようになる人も少なくないなど、実際的な効果も報告されています。

今現在、グループホームで認知症改善に取り組んでいるけど、あまり良い効果が見えてこないという場合には、あえて場所を変えるというのも、一つの選択肢となります。

5 :病気や寝たきりになると退去するケースもある

グループホームは、原則として認知症を患っていても、ある程度は身の回りのことは出来ることが入居条件となります。従って、グループホームには医師や看護師は常駐していません。

しかし、自宅での生活が難しくなってきた人が入居しているのですから、病気や怪我などの心配は全く無いとは言いきれません。怪我などの入院により車椅子生活が始まるなど、医療的な援助が必要になることは、十分に考えられます。

ただし、そういった時には、看護師のいないグループホームとしては、受け入れるのは難しいというケースもあります。その時には、より手厚い介護が受け入れられる施設に、移転することになります。

認知症高齢者の場合、いつ心身の状態が悪化するか予測がつかないので、退去についての要件を事前に確認しておくことをオススメします。

なお、認知症が中度から重度へ進行した場合にも、施設側に退去をせまられるケースもありますが、重度の症状によっては、次の施設がなかなか探せないという問題もあります。

次が見つからないという理由から、実際には重度に進行した認知症の方や、寝たきりの方、車椅子生活の方が残られているグループホームもあります。

グループホームの入居条件

グループホームへの入居条件は、施設によって細かな違いはありますが、大原則としては、下記の通りとなります。

  • 認知症の程度が軽度から中度
  • 要介護度認定で、要支援2以上
  • グループホーム所在地の市町村に住民票があること
  • 身の回りのことがある程度出来ること
  • 他の人への暴言、暴力行為、自分への自傷行為などの危険性がないこと

比較的、軽度な症状の人が、入居する施設と考えれば間違いありません。そのため、先ほども触れたように、入居後、症状が悪化した時には、別の施設に移ることを余儀なくされることもあります。その時になって慌てないように、事前に周辺施設の調査をしておいたほうが無難です。

入居期間

グループホームは、一般的には身の回りのことを、自分でそれなりに出来ることが条件となっており、その条件を満たす限り、本人・家族が希望する限り、終身で利用することが出来ます。

その前提で、下記のような状態になった時には、退去するというのが、一般的な基準となっています。

  • 長期入院をした場合
  • 常に医療を受けることが必要になった場合
  • 認知症が進行して、暴力的な行為などが現れた場合

具体的な退去条件は、グループホームによっても違います。(寝たきりになってからも最期まで過ごして、グループホームで看取られるといったケースもあります。)詳細については、契約前に確認しておきましょう。

グループホームの費用

グループホームを利用する時に発生する費用としては、入居一時金と月額費用があります。一時金については、全く発生しない施設もあれば、数百万円単位になる施設もあります。ただし、よほどの高級ホームでない限り、高くも20~30万円程度で済みます。

月額費用に関しては、約15万円〜20万円程度です。内訳としては、家賃、食費、共益費、介護費用などが主なものとなり、介護保険1割又は2割負担分、おむつ代などの日用品費が含まれています。家賃に関しては立地条件が良いほど、高めになります。

グループホームのサービス内容

1:入居者の残存機能を生かした生活支援

グループホームでは、認知症高齢者が主体となって日常生活を送る施設であり、他の介護施設と違って、利用者の主体性を重視するというのが、大きな特徴です。

日常生活を送るためには、掃除、洗濯、買い物、食事準備などの家事を自分で行うことが出来なければいけませんが、洗濯物を干す、とりこむ、たたむ、といった馴染みのある生活動作が、認知症に良い影響を与えることがわかっています。

グループホームの職員は、決して無理強いはしませんが、出来る限り本人に任せて、支援は最小限にとどめるようにしています。常に見守りながらも、手を出すのは必要な時だけというのが基本的な姿勢です。

2:食事作り

グループホームでの食事は、病院のように栄養バランスを考えたような食事とは、ちょっと違います。家事のひとつである食事作りでは、入居者が職員と一緒になって調理を行いますし、食事を食べるのも職員と一緒です。

認知症の知識をもった職員が、危険がない程度に食事作りをサポートしますが、本人が作るということを最も重視しているので、メニューについても、本人が作れるものや好きなものなどを中心に組み立てられることになります。

3 :レクリエーションや機能訓練

認知症高齢者にとっては、難しいことや決められたことは、認知症の症状を不安定にさせてしまい、逆効果になることもあります。グループホームのレクリエーションは、歌や書写など、入居者が慣れ親しんだ内容や機能訓練の効果を期待出来るゲームのような遊びが選ばれています。

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